計測機器大手Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは3月26日、光波長計の新製品「Agilent 86122C」を発表した。
同製品は、絶対波長確度±0.2ppm、差測定確度±0.15ppmを実現。光通信のテスト用として市販されている波長計の中で、トップクラスの性能を有している。1270~1650nmの波長範囲に対応しているため、FTTH、メトロ通信、長距離通信など、いずれのシステムにも対応可能。最大レーザーライン入力数は1000で、高密度波長多重(DWDM)システムの測定にも対応できる。
また、同社ではこれまで販売してきた光波長計の実績を踏まえ、製品の維持・管理コスト低減や長寿命化に継続的に取り組んできており、今回、同製品の推奨校正周期を従来の光波長計よりも長い2年に延長しているほか、内蔵基準レーザの想定寿命も2倍としている。さらに、基準レーザだけでなく、光・メカ部品、電子部品すべてを5年の標準保証の対象としている。
なお価格は、研究開発用途向けの一般的な構成で約500万円(税別)。4月1日より販売する。出荷開始時期は4月下旬を予定している。