米Googleは3月22日、これまで限定サービスとして提供していたマルチデバイス対応解析機能の「Universal Analytics」をパブリックベータとし、Google Analyticsを利用する全顧客に拡大することを発表した。既存顧客はアカウントページでの設定によりUniversal Analyticsを利用できる。

Universal Analytics(UA)は、Web解析サービスGoogle Analyticsの拡張機能としてGoogleが2012年10月に限定ベータとして発表したもの。エンドユーザーの多くが複数の端末を利用してアクセスしているというトレンドをふまえ、複数端末に対応した。スマートフォン、タブレットなどさまざまな端末におけるユーザーの利用状況を把握できるほか、モバイルアプリ解析やオンラインとオフラインのデータ同期などの機能もある。

今回パブリックベータとなったことで、Google Analyticsの全てのユーザーがUAを利用できるようになった。新規ユーザーはアカウント設定時に設定、既存ユーザーはアカウントページで新しいWebプロパティを作成するなどの作業が必要となる。

GoogleではUAのメリットとして、複数の端末から自社サイトをどのように利用しているのか、モバイルアプリの性能などについて洞察を得られるほか、クライアント側のデマンドを削減することで遅延を改善できるとも述べている。