JVCケンウッドは3月22日、JVCブランドから、8K解像度表示を実現した世界初の量産モデルとなる業務用「D‐ILA」プロジェクタ「DLA‐VS4800」を3月下旬より発売すると発表した。
本機は、独自開発による約1,000万画素の「1.27型4K2K「D‐ILA」デバイス」と、新開発の「e‐shift」デバイスで構成する「e‐shift」テクノロジーを搭載した新開発の光学エンジンにより、4Kの約4倍の8K(8,192×4,800)解像度で表示が可能。4K解像度の映像を時間的、空間的にずらして8K解像度を表示させるため、レンズやケーブル、ビデオカードなどは既存の4K解像度対応の機材が利用できる。
新開発の光学エンジンを採用することにより、「D‐ILA」デバイスとワイヤーグリッドの組み合わせでネイティブ10,000:1の高コントラスト比を実現。深くリアルな黒を表示し、より臨場感・奥行き感のある映像を再現。各色12bitの階調表現に対応し、明部や暗部を忠実に再現し、より自然でなめらかな表示が可能となる。
また、330Wの超高圧水銀ランプによる2灯式システムを採用することで4,500lmの輝度を実現。ランプモードはHigh/Lowの切り替えが可能で、ランプ寿命は約3,000時間となり、ランニングコストを抑える。
さらに、すべての操作はネットワーク経由でパソコンから行える。
JVCケンウッドは、プラネタリウムやミュージアム、シミュレーションなどでの投写映像、CADによるデザイン・設計用映像、会議用映像や監視映像など、大画面・高精細映像を必要とするさまざまな用途に向けて提案していく。