The purpose of Linux Mint is to produce a modern, elegant and comfortable operating system.

3月22日(米国時間)、Linux Mint Debian Edition (LMDE)の最新版となる「Linux Mint Debian 201303」が公開された。Linux Mint DebianはDebianベースのLinux Mint。通常のLinux MintはUbuntuベースだが、Linux Mint Debianでは名前のとおりDebianをベースのディストリビューションに採用している。

Linux Mint Debian 201303ではDebianのやり方に則ってインストーラが改善されているほか、Update Pack 6を導入、MATE 1.4に対応、Cinnamon 1.6に対応といった特徴がある。公開されたディストリビューションは32ビット版と64ビット版があり、それぞれにMINT版とCinnamon版が提供されている。

LMDEインストーラ起動画面

改善されたインストーラ

ディスクパーティショニング

インストール中

LMDE Cinnamon 201303ログイン画面

LMDE Cinnamon 201303動作例

お馴染みのMintメニュー

GNOME 3系のコンポーネントが活用されている

Linux Mint Debian Editionは「Debian Testing」をベースにしている。このため、UbuntuをベースとしているLinux Mintよりもアップデートの頻度が高い。この状況を指して「セミ・ローリングディストリビューション」だと説明がある。Debian Testingがベースであるため、一度インストールしたらアップデートを繰り返すだけでよく、再インストールや大きなアップデートなどは必要なくなる。ただし、完成度や対応している機能などはLinux Mintよりも劣る状況。

Arch LinuxやGentoo Linuxはローリングリリースモデルを採用している。最近PC-BSDがローリングリリースモデルへの移行を発表。Ubuntuもローリングリリースモデルへの移行を模索している。Linux Mintはこの流れに対して「セミ・ローリングリリース」というやり方でひとつの対応をみせた。