The GNU Compiler Collection includes front ends for C, C++, Objective-C, Fortran, Java, and Ada, as well as libraries for these languages.

GNUプロジェクトおよびGCCデベロッパは3月22日(米国時間)、GCCの最新メジャーリリースとなる「GCC 4.8」を公開した。GCC (GNU Compiler Collection)はC、C++、Objective-C、Fortran、Java、Ada、Goのフロントエンドおよびライブラリで構築されたコンパイラインフラストラクチャ。多くのオープンソースソフトウェアでデフォルトのコンパイラとして採用されている。

GCC 4.8でもっとも注目されるのは、GCC自体の実装がC++に置き換わった点にある。GCC 4.8をビルドするにはC++ 2003に準拠したC++コンパイラが必要。GCCはこれまで数年間に渡って実装をCからC++へ置き換える作業に取り組んできた。4.8はこうした作業の集大成となる。

GCCはオープンソースソフトウェアの重要なコンパイラとして、さまざまなプログラミング言語をサポートしている。こうした状況を維持しつつ、メンテナンスが容易で、さらに包括的なソフトウェアとしての存在を維持し続けるには、内部構造を明確にし、インタフェースをはっきりと定義して、新しい開発者がプロジェクトに参加しやすい状況を構築する必要がある。

こうした点において、CよりもC++の方が実装に適しているというのがプロジェクトの判断。実装をC++にするとコードが複雑になり、より理解を阻むとして嫌う向きもある。しかし使い方によってはCよりも目的に適したプログラミング言語として活用することが可能で、プロジェクトではその面を評価している。