NVIDIA主催のGTC 2013の冒頭で、NVIDIAのPresident & CEOのJen-Hsun Huang氏が基調講演を行い、その中で、ハイエンドGPUとタブレットなどのモバイル向けのSoCのロードマップを発表した。
基調講演では、まず、グラフィックスの進歩について話をし、「Wave Works」という海の波のリアルタイム表現と、30種の顔の表情のリアルタイム表現が可能な「Face Works」というテクノロジを紹介した。
そして、CUDAのダウンロード数やCUDAを教えている大学の数、GPUコンピューティングの論文の数の増加を示して、GPUコンピューティングが普及してきていることをアピールした。
Twitterでは毎日、5億ツイートがなされ、これらすべてをチェックして注目する商品名が含まれているツイートを抽出するという作業は膨大であり、GPUを活用し性能を上げることで初めて可能になった。また、音楽の断片から元の曲を見つけ出して提供するShazamのようなサービスでは、Twitterの文字列のマッチより複雑な音楽の断片との比較が必要であり、これもGPUの使用で可能になったという。
そして、グラビアのモデルが来ているドレスを示し、こんな感じのドレスと言って検索をかけると、Webの中から、そんな感じのドレスを売っているところを抽出するCortexicaのサービスなどもGPUの活用になり実現したと紹介した。
具体的に、同サービスのデモは幾何学的な模様と、黒の帯があるという特徴を備えたドレスを検索しており、単純な画像の一致検索ではないことが分かる。このような高度の検索は多くのユーザにアピールし、急速に普及するのではないかと思われる。