米Added Valueは3月20日、ブランドの文化的な牽引力を調べた「Cultural Traction 2013」を発表した。1位のGoogleを筆頭に、トップ10中6社がハイテク企業となるなど、ハイテクがコンシューマーと強い関係を構築していることがわかった。

Cultural Tractionは、Added Valueが毎年行っている年次調査で、今年で3回目。15の業種から160のブランドを対象に「先見性(Visionary)」「影響力(Inspiring)」「大胆さ(Bold)」「興奮(ワクワク)させる(Exciting)」の4つの指標(頭文字をとって「VIBE」)から調べ、ランキングを付けた。米、中国、ドイツ、オーストラリア、ブラジルなど10カ国から62250人が回答した。

VIBEの4つの指標で総合1位となったのはGoogleで、スコアは123.9。中でも「興奮させる」「影響力」の要素が抜きん出ていた。2位は123.1と僅差のスコアをとったApple。「先見性」「大胆さ」の2指標でトップだった。3位は、スマートフォンでAppleと激しい戦いを展開するSamsung。スコアは114.6。「先見性」では6位となったが、それ以外の指標では4位以内に入り総合力を見せた。

4位以下は、IKEA(スコア : 112)、Microsoft(同110.3)、ソニー(同107.7)、BMW(同107.1)、Audi(同106.4)、Coca-Cola(同104.1)、eBay(同103.8)となった。

Coca-Colaのような130年近い老舗ブランドの一方で、Googleは創業15年目と、ブランドの年数は関係ないことや、IKEAのように比較的安価な家具・インテリアチェーンもあれば、BMWやAudiといった高級車ブランドもあり、文化的な牽引力はさまざまな業種の企業で実現できることを裏付けた。

このほか、ハイテク系ではFacebook(17位)、Yahoo!(28位)、Twitter(34位)などがランクインした。なお、AppleとSamsungについては、総合ではAppleが2位でSamsungを押さえたものの、これまでAppleの支持層と見られていた最先端のコンシューマーについてはSamsungのほうが4指標への評価が高く、Samsungの指標の方が世界レベルで安定しているという。