EMCジャパンは3月19日、同社ストレージの新たなサービスメニュー「EMC Symmetrix VMAX Cloud Edition」(以下、VMAX CE)の提供を開始したと発表した。

EMCジャパン システムズ・エンジニアリング本部 プロダクト・ソリューション部 マネージャの竹内博史氏

VMAX CEは、Storage-as-a-Serviceを提供する企業向けのハードウェアソリューション。同社製ハイエンドストレージ「EMC Symmetrix VMAX」と、サービスレベルを制御する自動階層化機能「FAST VP」の組み合わせで提供される。最大の特徴は、メニューが、ハードウェアではなく、データ容量とパフォーマンスをべースに設定されている点。ユーザー企業は、必要な容量とパフォーマンスを指定すると、それに応じてコントローラ、メモリ、ディスクなどのパーツや、スケールアウト用の筐体を受け取れる。

発表を行ったEMCジャパン システムズ・エンジニアリング本部 プロダクト・ソリューション部 マネージャの竹内博史氏は、従来型の単純にハードウェアを提供するモデルについて「インフラ投資額とサービス収益の描く曲線が不一致なうえ、リソース利用効率とサービスレベルの担保でバランスをとるのが難しい」と課題を説明。続けて、「容量/パフォーマンスベースのハードウェア提供形態にすることで、導入企業は余剰にハードウェアを購入したり、ある段階で巨額の投資を行ったりする必要がなくなる」とメリットを解説した。

また、VMAX CEでは、EMCのデータセンターで管理するセルフサービスポータルも提供される。エンドユーザーがセルフサービスポータルからオーダーすると、その内容が企業で管理するVMAX CEに通知され、必要な容量/パフォーマンスがユーザーに対して割り当てられる。すでにリソースを自動管理するインフラを導入している企業でも、REST APIを通じて連携させられるという。

VMAX CEのサービスメニューは以下のとおり。

VMAX CEのメニュー

VMAX CEは19日より販売が開始されている。