「HP CloudSystem Matrix」 |
日本HPは3月19日、クラウド・アプライアンス「HP CloudSystem Matrix(エイチピー・クラウドシステム・マトリックス)」が、3月下旬リリース予定の最新バージョン7.2よりクラウドのオープン・スタンダード「OpenStack(オープンスタック)」に対応すると発表した。
「HP CloudSystem Matrix」の新バージョン7.2では、KVM(Linuxカーネル仮想化基盤)のOpenStack対応管理機能である「HP Matrix KVM Private Cloud」が実装され、これを皮切りに、同製品の今後のバージョンアップにおいてもOpenStackへの対応範囲を拡大予定。
OpenStack準拠のパブリッククラウド環境とプライベートクラウド環境のスムーズな接続、あるいはプライベートクラウド内のコンポーネント同士のより柔軟で高度な連携の実現に向け、機能強化を図る。
さらに、将来的には、OpenStackの技術を用いて、HP CloudSystem Matrixをプライベート/パブリックといったクラウドの種類の違いを意識することなく、相互のリソースを縦横無尽に管理・利用できるコントローラーとして機能させることを目指す。
同社ではこれにより、HPが提唱するハイブリッドクラウド戦略「HP Converged Cloud」の中核製品として、より開かれた、一貫性のあるクラウドの実現に貢献するとしている。
同戦略は、クラウド分野において多様な技術とサービスが勃興している現状において、企業や行政組織などが最適な技術・サービスを取り入れ、要件を満たしつつ無駄のないクラウド環境を導入・構築できるよう支援するために開発されたアーキテクチャ、テクノロジー、ノウハウの総称。
顧客がハイブリッドクラウド環境の「使いやすさ」を実現するために確保されるべき要素として、"Choice"(選べる:選択肢の確保)、"Confidence"(安心:信頼性の確保)、"Consistency"(スッキリ:一貫性の確保)の「3つのC」を挙げている。