The X.Org project provides an open source implementation of the X Window System.

Canonicalは先日、ディスプレイサーバを現在のXからMirと呼ばれる新しいディスプレイサーバへ置き換えることを発表した。次期UnityをGtk/CompizベースからQt5/QML2ベースへ移行するに際し、これを実現するためにはディスプレイサーバも刷新する必要があると説明している。

この発表に対し、Ubuntuでも主要なコンポーネントとして採用しているGNOMEの開発者は、GNOMEはWaylandへ対応を進めることを発表した。GNOMEはLinuxの将来のデフォルトのディスプレイサーバはMirではなくWaylandだと考えていることを明確にした。

この動向に対してX.Orgのメンバーがどのような考えを持っているのか、先日公開されたIRCの会議の様子から知ることができる。まだプロダクトがリリースされていないMirに対し、X.Orgの見解はまとまっていない、という状況であることがわかる。Mirの開発が本当に実現するのか、X.Orgで公式に対応するべきではないか、1企業が開発したものを支援すべきだろうか、などの意見がでている。