英王室が2011年に創設した第1回クイーンエリザベス工学賞(Queen Elizabeth Prize for Engineering)の受賞者が、3月18日に発表された。WWWを考案したTim Berners-Lee氏、「Mosaic」ブラウザを考案したMarc Andreessen氏ら5人が受賞した。
クイーンエリザベス工学賞は、エンジニアの功績を讃える目的で2011年11月に創設された新しい賞。エンジニア分野において、人類に影響を与えるようなイノベーションをもたらした人に贈られるもので、英国王立工学アカデミーが賞の運営などの管理を行う。ノーベル賞並みの国際評価を得ることを目指しており、受賞者には100万ポンド(約1億4400万円)の賞金が授与される。
初回の賞を受賞したのは、Berners-Lee氏、Andreessen氏のほか、TCP/IPプロトコルを開発したRobert Kahn氏、Vinton Cerf氏、Louis Pouzin氏。
いずれも今日のインターネットの礎となる技術の考案や開発にあたった人々で、「インターネットは人類の3分の1が利用するに至り、年間に330ペタバイトのデータを運んでいる。これは、これまでに出版された全ての本の20倍に相当する」と、5人のアイディアと取り組みが人類に与えたインパクトを評価している。
受賞者は6月に英ロンドンで行われる式典に出席し、女王のエリザベス2世より賞を受け取る。