富士通は3月19日、富士通フロンテックと、金融機関のATMコーナーにおいて利用者とのコミュニケーションを支援するツール「FUJITSU Financial Services ATM Comdisplay」の発売を、同日より開始すると発表した。価格はオープン。
同製品は、ATM上部の空きスペースに19.2型の横長液晶ディスプレイを搭載し、ATMを操作する利用者に向けて、タイムリーに情報を知らせることができるツール。
金融商品の広告、地域や時期に応じたキャンペーン情報などをはじめ、利用者の操作状況に応じてATMが取り扱うことのできる取引種類の案内や、時間帯に応じた手数料の表示、振り込め詐欺防止の注意喚起メッセージなどが表示でき、切り替えることが可能。
利用者のカード情報をキーに、金融機関の顧客情報管理システムと連携することで、利用者に対して適切なメッセージを表示することも可能となっている。
また、ATMのリモートメンテナンスシステムを活用することにより、コンテンツの更新をATMを経由して自動的に行うこともできる。
同製品の搭載対象ATM機種は、「FACT-V X200」「FACT-V model20」。主な仕様は、外形寸法がW570×D177×H160mm、表示領域が19.2型液晶、画素数が幅1,920×高さ360ドット、消費電力が約20Wとなっている。
なお、同製品は、クレディセゾンのクレジットカードを取り扱うATMにおいて、カード取り忘れ防止の注意喚起や、利用者へのキャッシング関連セールス情報の表示を目的に導入され、2月より稼働開始している。