就職・転職が多い春、新しい勤務先はワクワク感もあるが、多くの人にとってストレスを伴う体験でもあるはず。なんとかスムーズに最初の90日間を乗り越えられないか……。それにあたって気をつけるポイントを、99u.comが「最初の90日間:新しい職場で成功するためのロードマップ(原題 : The First 90 Days: Your Road Map For Success at a New Job)」という記事で伝えている。
新たに勤務する新入社員はもちろん、転職組も会社が変われば最初の数カ月は気苦労が多いことだろう。新しい会社での役割を学び、同僚や上司など社内の人間と関係を築き、溶け込むとはいかなくとも社風に慣れ、さらに上司を関心させなければならない。すべて同時作業だ。
さっそく、どこに気をつければよいのかを見ていこう。
1. 自分が雇用された理由を考える
何かの理由があって、給与を払ってあなたを雇おうと会社は決断した。会社の新規事業につながるようなすばらしいアイディアを生んでくれるという期待かもしれないし、技術など特定のスキルかもしれない。あるいは、他の社員を教育したり影響を与えることができると思ったのかもしれない。企業の戦略全体を見渡してみて、自分がどこにフィットするのかを考えよう。
こう聞くと当たり前のようだが、できていない人が多いようだ。米国と英国では、従業員が自分の仕事をちゃんと理解していないために企業が被る損失は年間370億ドルというIDCの調査を、記事では指摘している。
2. 自分の仕事を見せる
ここに至るまで、履歴書、あるいは面接で「……ができる」「長所は……」と伝えたはず。
さあ、いまこそ実証するときだ。多くの人があなたのことを知らないし、なぜ雇用されたのかも知らない。チームや周囲には自分の経歴やポートフォリオを伝えておこう。そうすれば、あなたを支援しやすくなるだろう。
3. 社内のやりとりのパターンを知る
会社になじむにはまず、社員同士がどのようにやり取りしているのかをみるとよい。
上司に細部まで報告するのか、大きな問題があっときだけでよいのか、定例ミーティングですべて行われるのか、などだ。自分のスタイルを持つことも大切だが、ここは周囲のやり方に合わせたほうがスムーズに行きそうだ。
4. 上司が何を期待しているのかを知る
早めに手柄をたてておくと後がスムーズになる。だが、何を期待されているのかを知らずに成果を出すことは難しい。上司との話し合いを通じて、早い段階で明確にしておこう。
5. 頑張りすぎなくても大丈夫
自分の能力を示す、上司の期待に応える、などプレッシャーも多いこの時期だが、自信を持とう。少なくとも、自分の中では自分に自信を持ちたい。そして、話すよりも聞くこと、他人を認めることを大切にしよう。