日本でもFacebookがビジネスに活用されるようになって約3年。 最近、開設からある程度の時間が経ったFacebookページで、毎日の運用に行き詰まりを感じているとおっしゃる担当者の声をちらほら聞くようになってきました。

こんにちは、SMMLabの藤田です。

あなたのFacebookページ運用は順調ですか?

ファンの数も増えた。
投稿にも結構沢山「いいね!」が付くようになった。
コメントももらえるようになってきた。

毎回工夫した画像を用意しているし、
投稿のタイミングもきちんと考えている。
「成功法」といわれるものは全部実行しているけれど…

期待している効果が出ない!
このまま運用を続けていていいのか、悩み始めている……

こんな感じで、Facebookページ運用に疲れちゃっていませんか?

もう一度Facebookページの運用に前向きになるための「やる気スイッチ」を探すには、改めて成功のポイントを知ること! そこで今日は、「成功しているFacebookページ」の共通点を3つご紹介します!

「成功しているFacebookページ」の共通点その1.
ターゲットがはっきりしている

御社がFacebookで一番繋がりたいのは誰ですか?

ファンにしたいターゲットと実際にファンになってくれている人、ページに反応してくれている人がミスマッチを起こしていると、どんなに運用や投稿に工夫を凝らしても空回りしてしまって、Facebookページの成功には繋がりません。

参考:【Facebookページを進化させるインサイト活用】ファンの属性データから課題点を見つけて運用効率UP!
http://smmlab.aainc.co.jp/?p=17969

逆にターゲットがしっかり定まっていれば投稿への反応も良くなり、「打てば響く」コミュニケーションが担当者の「やる気スイッチ」を押してくれます。

「RIEDEL(リーデル)」は250年以上の歴史を誇るワイングラスの名門ブランドですが、日本ではまだまだワインの文化が浸透しておらず、ワイン文化がなければ、その「道具」としてのワイングラスも必要とされないと考えたそうです。

そこで「ワインがあるライフスタイルの提案」をコンセプトとして、「ワイン好きの人」が「ワインについて語り合う」場としてFacebookページを開設しました。

こちらの「辛口ワインと甘口ワインのどちらが好きか?」という投稿には4,000人以上が「いいね!」をし、107もシェアされました。そして、コメントではファンがどちらが好きかを語り合い、それぞれのコメントに「いいね!」を付け合っています。

運用担当者は一つ一つのコメントに回答しているわけではありませんが、ワイン好きの人がコメントしたくなるような話題を提供することで「語らいの場」を作り出しています。「ワインが好きな人」がどんな話題ならコメントしたくなるか? ターゲットのペルソナをしっかり考えられています。

「成功しているFacebookページ」の共通点その2.
Facebookページの目的がはっきりしている

Facebookページを開設する目的はなんですか?
Facebookページで何を実現したいですか?

企業がFacebookページを運用していく上で陥りがちなのが、「何のためにページを開設しているのか」という目的を見失ってしまい、日々の運用も滞りがちになる→ファンが増えない→さらに運用が滞りがちになる、という悪循環です。

自社のビジネスに全く関係のない世界の絶景写真や名言・格言ばかりを投稿して「いいね!」を沢山集めても、それを「成功している」と評価出来るでしょうか?

日本国内でもトップクラスのエンゲージメント率(話題にしている人÷ファン数)を維持しているGDOでは、開設当初は新規ファンの獲得を目指していましたが、反応してくれない=興味・関心が薄い人をファンにしても意味が無いと、自社サイトのファンをFacebookページに連れてくる方向に転換、今はゴルファーと「共感」する場を作ることに集中しているそうです。

そもそも興味・関心が高い自社サイトのファンが反応してくれることで、その友だちが新たにファンになってくれるようになり、結果的に新規ファンの獲得に成功しています。

このように「ゴルフを一緒に楽しむ」という目的がはっきりしているからファンが「共感」しやすく、その「共感」が新しい繋がりを生む。この好循環の実感こそが担当者の次の「やる気スイッチ」になるはずです。

「成功しているFacebookページ」の共通点その3.
担当者が楽しんでいる

今までのマーケティングで難しかったことで、Facebookページだからこそ出来るようになったことはなんだと思いますか?

企業は今まで製品・サービスを「買った人」「使った人」のことしか知ることが出来ませんでしたが、Facebookページによって「まだ買ってないけど関心がある人」と繋がることが出来、「関心のない人」にもアプローチ出来るようになりました。

今はもう当たり前のように思ってしまいますが、これって実はスゴいことじゃないですか?

今までのマーケティングでは出来なかったこと、難しかったことを、Facebookというプラットフォームで可能になったと考えると、企業のマーケティングは、より自由に様々な施策にチャレンジできる可能性を手に入れたのです。

この可能性にワクワクし、今まで繋がれなかった人とのコミュニケーションを純粋に楽しむことが3つ目の「やる気スイッチ」です。

チョモットボーテのFacebook担当者は毎日の投稿が楽しくて仕方がないと言います。それは、今までどんな人が買ってくれていたのかすらよくわからなかった「メイクブラシ」という商品について、Facebookページでは多くのメイク好きの人からの声が聴けるようになったからだそうです。

メイクが本当に好きな人じゃないと「メイクブラシ」についてなんて会話しませんよね? 今は道具からこだわるメイク好きのファンたちと一緒にブラシ立ての商品開発を進めていますが、素材や色、大きさ、値段など質問のたびに多くの回答が集まり、ファンも担当者も一緒に楽しんでいる様子が伝わってきます。

担当者の「やる気スイッチ」につながる3つのポイント

1. ターゲットがはっきりしている⇒「誰に?」

  1. Facebookページの目的がはっきりしている⇒「何を?」

  2. 担当者が楽しんでいる⇒「どのように?」

これって実はマーケティングの一番の基本ですよね?

Facebookという実名制のプラットフォームは、これまで「匿名」が当たり前だったネットの世界のコミュニケーションに大きな変革を起こしました。しかし、それはリアルの世界でのコミュニケーションを、そのままネット上で再現することを可能にしたということでもあるのです。

Facebookの目新しさばかりに気を取られて、今までのマーケティングと全く別物としてとらえるのではなく、自社のマーケティング・コミュニケーションの中でFacebookを活用することを改めて考えてみる。これこそがFacebookページ成功への一番大切なポイントです。初心に帰ることこそが担当者の「運用疲れ解消術」と言えるかもしれません。

4月からの新年度にそなえて心機一転! のために、もう一度自社のFacebookページを見なおしてみてはいかがですか?

SMMLabでは、Facebookマーケティングの全体像を分かりやすく解説した入門書を刊行しました。今日ご紹介したように一見基本的に思えることを改めて振り返ることで、Facebookページ運用のボトルネックを見つけることも出来ますので、ぜひ一度お読みになってみてください。

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