Jeff Huber氏

Andy Rubin氏からSundar Pichai氏へとAndroid開発トップを発表したばかりのGoogleが、さらなる人事変更を行うようだ。今度はジオ&コマース部門担当シニアバイスプレジデントのJeff Huber氏が退任すると報じられている。Huber氏は、"Google X"という共同創業者Sergey Brin氏率いる極秘プロジェクトに移行するという。

Wall Street Journalが3月14日に報じた。それによると、共同創業者兼CEOのLarry Page氏はRubin氏とPichai氏の人事異動に加えて、コーマス&ローカルとして「Google Maps」などを率いてきたHuber氏の異動も行うという。Appleが2012年後半に「iOS 6」で公式アプリとしてのGoogle Mapsを削除した後、iOS向けのアプリを公開、48時間で1000万回のダウンロードを達成するなどの功績をおさめてきた人物だ。

Huber氏は現職退任の後、Brin氏が率いるGoogle Xに加わるという。Google XはBrin氏の下で"Googleカー"こと無人自動車プロジェクト、メガネ型コンピュータ「Google Glass」などのプロジェクトを展開してきた研究チームだ。

なお、13日にPage氏自らが発表したRubin氏の異動ではRubin氏の今後について触れていないが、Page氏が"月ロケット発射"や"桁外れの本塁打"を意味する「Moonshot」という言葉を用いていたこともあり、Google X所属になるのではと見る向きもある。

Huber氏の異動を受け、ジオ&コマース部門も分割するという。コマースはGoogleの広告製品グループの一部となり、ジオ(マップ)は検索部門の下に入る。

WSJによると、Googleはこの他にも幹部の異動と組織再編を行っているとのことで、近々発表があるかもしれない。