Googleは、オンラインマーケティング向けWeb解析サービス「Googleアナリティクス」のユーザー管理機能を拡張することを公式ブログで発表した。同社は今後数週間をかけて新しいユーザー管理機能への移行を進めるとしている。

同サービスの現在のユーザー管理機能は、ユーザー単位で役割を決める方式で、アカウントレベルですべてを変更できる「管理者」権限と、プロファイルのレポート閲覧ができる「ユーザー」権限の2種類がある。新しい管理方法では、許可設定の範囲が拡張されるほか、すべてのユーザーが複数の権限を持つことが可能になる。

新しいユーザー管理機能で設定できる権限は「ユーザー管理」「編集」「閲覧」の3種類。従来は「管理者」か「ユーザー」のいずれかひとつしか設定できなかったが、今後はすべてのユーザーが「閲覧」「編集」「ユーザー管理」の3つの権限を組み合わせてより柔軟に設定できるようになる。

新たに設定できる権限のうち「ユーザー管理」は、ユーザーの追加や削除、権限の付与が行え、「編集」や「閲覧」の権限はない。

「編集」はアカウント、プロパティ、プロファイルの追加 / 編集 / 削除ができる。プロファイル設定、目標、フィルタの設定なども可能だがユーザーの追加削除はできない。

「閲覧」はレポートのデータを閲覧する権限で、従来の「ユーザー」権限とほぼ同等のものとなっている。

新しいユーザー管理機能のイメージ。画像の権限の表記はベータ版のもの