GNOME is a large and complex system, and thus requires some learning to use to the fullest. To make that easier, we've provided some very useful documentation.

GNOMEの主要開発者がメーリングリストにおいて、GNOMEをWaylandへ対応させる取り組みにより力を注ぐべきだろうと発表した。提案の中で、WaylandがLinuxの将来のデフォルトのディスプレイサーバになることを暗黙のうちに仮定していると説明しており、最近のMirを巡る状況を受けて、GNOMEはWaylandを採用するということを明確にする必要があるものと判断したものと見られる。

Canonicalは先日、UbuntuのディスプレイサーバをX Window SystemからMirへ置き換える計画だと発表した。UbuntuもWaylandを採用するだろうと予見していた多くの関係者はこの発表に少なからず驚いた。Canonicalの説明によれば、Waylandは入力回りのモデルにおいてXと同じ問題を抱えており、タブレットデバイスなどの入力を適切に扱うことが難しく、新しいディスプレイサーバを使った方がよいと判断したとしている。

今回GNOMEの主要開発者からWaylandへの対応を進めるべきだという表明があったのは、こうした状況の変化に対して明確に態度を示す必要性を感じたためだと見られる。計画によれば、2013年秋のリリースにはGNOME ShellをWaylandコンポジタとして動作するようにし、2014年春のリリースにはWaylandへの移植を完成させるとしている。しばらくはXもサポートされるものと見られるが、GNOMEの今後の動きはLinuxディストリビューションに大きな影響を与えるものと見られる。