日本IBMは、企業向けモバイル・アプリケーションの開発・実行環境を提供するソフトウェアの最新版「IBM Worklight V5.0.6 」を3月15日から、アプリケーションの脆弱性を検査するソフトウェアの最新版「IBM Security AppScan Source V8.7」を3月25日から提供すると発表した。
Worklight V5.0.6では、アプリケーションのユーザー認証処理を自動化するシングルサインオン機能などを新たに追加し、AppScan SourceV8.7では、iOSアプリケーションの脆弱性検査を可能にした。
Worklightは、モバイル・アプリケーションの開発から展開、運用に必要な機能を提供するモバイル・エンタープライズ・アプリケーション・プラットフォーム。開発時には、1つのプログラム・コードから、複数種類のモバイル・デバイス(iOSやAndroid等の複数モバイルOSや、スマートフォンやタブレットといった異なる画面サイズ) に対応したアプリケーションを生成したり、アプリケーションの更新時にアプリケーション・ストアを介さずに直接配布できる。
V5.0.6では、 シングルサインオン機能や、コンピューティング資源の構成や運用管理のポリシーなどを適切に定義した「パターン」に応じて自動的に仮想サーバを構成して運用管理も行うシステム「IBM PureApplication System」向けに、Worklightの稼働に最適なシステム環境を定義したパターン「IBM Mobile Application Platform Pattern」を提供する。
また、Windows 8やAndroid、iOSの最新バージョンに対応した。
IBM Security AppScan Sourceは、アプリケーションの開発工程でソース・コードを分析し、データがアプリケーションの中をどのように流れ、どこでアプリケーションから外に引き渡されるのかを識別し、情報漏えいの可能性を検出する。
最新版のAppScan Source V8.7では、Android OSに加え、iOSアプリケーションに対するソース・コードのレベルでのセキュリティ検査に対応した。