データセンターではサーバの仮想化技術が日常的に使われるようになっている。データセンターで使われるマシンのリソース(メニーコア化、メモリ大容量化と高速化)はますます強力なものになっており、サーバの仮想化以上に、さまざまな活用方法が登場している。Data Center Knowledgeの「Virtualization: The Next Frontier…」に関連技術が簡素にまとまっている。
紹介されている技術は次のとおり。
- アプリケーション仮想化 - クライアントにアプリケーションをインストールするのではなく、利用するときにサーバからアプリケーションを配布する
- エンドポイント仮想化 - クライアントをPCから、操作性だけを提供するような廉価な端末に置き換えていく
- ネットワーク仮想化 - ネットワークそのものを仮想化技術の上に構築し、管理者側から強力に制御できるようにする
- セキュリティ仮想化 - 仮想マシン上にセキュリティプラットフォームを構築して配布する
- ユーザ仮想化 - ユーザを仮想化し、どのプラットフォームでもどの端末でもシームレスにユーザデータが利用できるようにする
- ストレージ仮想化 - ストレージを仮想化し、必要に応じて論理ユニットを専用ストレージのように提供する
サーバの仮想化以外にも、ネットワーク、エンドポイント、ストレージ、セキュリティ、ユーザ、アプリケーションなどあらゆるレベルで仮想化技術を活用し、ビジネスの要求に応じてダイナミックに変更できるシステムを構築していこうという内容になっている。