富を築くのに年齢は(あまり)関係ない――のかもしれない。Forbesが先に発表した億万長者リストの中には、40歳以下が29人ランクインしていた。その中には、日本のあの人の名前もある。

Forbesによると世界には1426人の億万長者がいるという。そのうち、40歳以下は29人。合計の資産総額は1190億ドルだという。両親などから資産を相続している人もいるが、自らのアイディアで富をなしえた人も少なくない。29人中10人はハイテク業界からだ。

資産総額からみたトップは、Googleを共同創業し現在CEOを務めるLarry Page氏(39歳)。資産は230億ドルなり。Googleの売上げは500億ドルに達しており、株価はこの1年で約30%上昇した。

Page氏が1位なら、2位はこの人、Sergey Brin氏(39歳)だ。ご存知、Page氏とスタンフォード大学中にGoogleを設立した人物で、現在は技術面を率いている。ここ1年ほどは、メガネ型コンピュータ「Google Glass」などの取り組みを披露しており、Google Glassを付けたBrin氏を連想する読者もいるのでは。Brin氏の資産総額は228億ドル。

NASDAQの開始ベルを鳴らすZuckerberg氏(右端)

3位は、Facebookの共同創業者兼CEO Mark Zuckerberg氏(28歳)。ハーバード大の学生だったときにZuckerberg氏が中心となって開発したFacebookは、世界に広がり10億人を擁する巨大なソーシャル・ネットワークとなった。2012年にIPOを果たしたZuckerberg氏、資産は113億ドルという。

Zuckerberg氏のほかにも、Facebookで一財産を築いた人がランクインしている。ルームメイトだったDustin Moskovitz氏(28歳、資産総額は38億ドル)、Eduardo Saverin氏(30歳、同22億ドル)、そして最初の社長を務めたSean Parker氏(33歳、同20億ドル)だ。

ソーシャルネットワーク系ではTwitterを創業したJack Dorsey氏(36歳、資産総額は11億ドル)もランクイン。Dorsey氏は現在、モバイル決済サービスSquareを立ち上げており、Starbucksとの提携など事業を軌道に乗せている。Squareでも一財産築くことになりそうだ。

これらの中に、日本からはグリーの田中良和氏(グリー創業者兼代表取締役)が名を連ねている。田中氏は36歳、資産総額は18億ドル。若さ、資産ともに他にひけをとっていない。ForbesではDeNAなどとの激しい競合関係にも触れている。

お隣の韓国からはLee-Seo-Hyun(李叙显)氏の名前がある。39歳で15億ドルの資産を築いている彼女は何者なのか? 答えは、Samsungの会長、Lee Kun-Hee(李健熙)氏の次女だ。Samsung Groupの一社であるCheil Industriesの副社長、およびCheil Worldwideの副社長などの役職を歴任している。Cheil Worldwideは韓国最大の広告・マーケティング企業だ。

アジア勢では、31歳で57億ドルの資産を有するHuiyan Yang氏もランクイン。Yang氏は不動産業Country Gardenの創業者Guoqiang Yang氏の娘で、中国で最も裕福な女性でもある。