「…したほうが良い」「私だったら…」「…はやめておけ」「余計なお世話だが…」 -- 何度となくこのようなアドバイスをもらったことがあるだろう。
特に若いうちや新しい組織や部署に入ったときなどは、助言、忠告、勧告、警告とあらゆる"アドバイス"を受ける。だが、アドバイスにも聞き方や受け取り方がある。Incが「アドバイスを聞くべきとき・聞かなくてもよいときを見極める5つのルール(原題 : 5 Rules for When to Listen to Advice (And When Not To))」という記事で、アドバイスの聞き方を「アドバイス」している。
1. 文脈はどうなっている?
よいアドバイスなのか、無視してよいアドバイスなのかを判断するには、どのような時に得られたアドバイスなのか、これが重要だという。
重役が揃った会議なら、当然一言一言に耳を傾けて置くべきだ。だが雑談のつもりのお酒の席で、すばらしいアドバイスが得られることもある。大切なことは大きな図をとらえて、どのような流れで出たアドバイスなのかだ。逆に助言が欲しいときにも文脈を考えるべきだろう。
2. 迷惑メールならぬ迷惑アドバイス
人の一挙一動にすべて助言しようと待ち構えているような人がたまにいるが、このような人の意見は一般的なことを並べているだけで、それほど重要ではないことが多い。
なぜあなたに助言しようとするかというと、自分に構ってほしい、自分を重要だと思ってほしい、そんな気持ちがあるからだ。そういう場合は、聞き流しておいてよいだろう。
3. 立場や動機は?
2.に関連して、あなたに助言をくれる人の動機を考えてみると判断が付きやすい。あなたのアイディアがうまくいくのか判断するのを助けようとしているのか、それともなにか隠れた思惑があるのか……。
同じチームのメンバーなら、あなたのプロジェクトがうまくいくことはその人のメリットにもなる。だが、あなたの環境を理解していない人なら、的外れなアドバイスをする可能性がある。
4. 知識は本物か?
あたかも物知り顔で助言する人がいるが、その人の知識は本物だろうか?
もしそんな人に出会ったら、「ありがとうございます」とお礼を言った後に「それは何かの本に書いてあったのですか?」とその知識がどこから来たのか聞いてみてはいかがだろう?
5. 経験は?
経験があるかどうかも1つの指標になりそうだ。
相手が成功している人だって、あなたがやろうとしていることは経験していないかもしれない。そうなると助言は適切ではない場合もある。