エプソンは大会議室やイベント会場向けの5,200~7,000ルーメンまでの「EB-G6000シリーズ」6モデル、および会議室や教室での常設に適した4,200~5,200ルーメンまでの「EB-4000シリーズ」3機種の計9機種を発表した。3月29日から順次発売される。いずれも価格はオープン。
各モデルの主な仕様および市場想定価格は、以下の表のとおり。
商品名 | 仕様 | 市場想定価格(税別) | 発売日 |
---|---|---|---|
EB-G6900WU | WUXGA、カラー6000lm、約 9.0kg | 110万円 | 6月20日 |
EB-G6750WU | WUXGA、カラー6000lm、約 9.7kg | 95万円 | 5月27日 |
EB-G6550WU | WUXGA、カラー5200lm、約 9.7kg | 80万円 | 3月29日 |
EB-G6250W | WXGA、カラー6500lm、約 9.7kg | 80万円 | 3月29日 |
EB-G6050W | WXGA、カラー5500lm、約 9.7kg | 67万円 | 3月29日 |
EB-G6050W | XGA、カラー6000lm、約 9.7kg | 65万円 | 3月29日 |
EB-4950WU | WUXGA、カラー4500lm、約 6.7kg | 65万円 | 6月20日 |
EB-4750W | WXGA、カラー4200lm、約 6.6kg | 43万円 | 6月20日 |
EB-4650 | XGA、カラー5200lm、約 6.6kg | 43万円 | 6月20日 |
同社では、2011年度のビジネスプロジェクタ国内販売台数において、前年比6%増の56%のシェアを獲得(富士通キメラ総研調べ)。17年連続国内シェアNo.1を達成した。
エプソン販売 VPMD部 部長 久保厚氏は、その要因を、AVレンタルのチャネルの開発を新たに行った点、暗いイベント会場でもマッチする黒モデルを発売した点、大きな会場での利用を想定した1万ルーメンの製品を投入した点の3点を挙げた。
一方、今回新製品を発表した常設プロジェクタのシェアは12%と苦戦している。エプソンでは、もともとこの市場向けに11機種をラインナップしていたが、今回新たに9機種を追加、全16機種のラインナップに拡充した(一部機種は入れ替えのため)。
久保氏は、常設プロジェクタ市場について、「台数以上に金額の規模は大きい。金額的に期待の持てる市場だ」と期待を寄せる。
同社では、今回の新製品を機にシェアを25-30%に拡大したい意向で、新製品9製品で年間5,000台の販売目標を掲げる。
久保氏は、常設プロジェクタに求められる要素として、「高画質(カラーの再現性とカラーの明るさ)」、「設置の柔軟性」、「機器の信頼性」の3つを挙げ、今回はこの3つのポイントで機能強化を行ったという。
高画質では、3LCD方式を採用し、光の3原色だけを使ってすべての色を再現し、明るく、高い再現性を実現。また、液晶パネルは、家庭向けのホームプロジェクタをベースにビジネス用に新たに開発したほか、サイズを小さくし、無駄な光をなくす効率的な光源を採用。そのほか、高画質化回路「DCDi チップ」の搭載により、ジャギー感をなくす「プログレッシブ変換」、「輪郭方正」、モスキートノイズを抑える「モスキートノイズリダクション機能」などの機能を搭載している。
設置性では、ホールや会議室の雰囲気にマッチするホワイトボディを採用し、レンズのセンターデザイン、上下左右のレンズシフト、配線を本体に収容するなどの工夫を行っている。 また、新たにオプションとして高倍率単焦点レンズを追加、標準レンズでは5mで100インチのところ、このレンズを利用すると1.39mから100インチを実現できる。
そのほか、「EB-G6900WU」、「EB-G6750WU」ではHDBaseT端子を搭載。オプションのトランスミッターを利用すれば、HDMI端子からの出力を、LANケーブルを使って最大100mまで転送できる。
そして、信頼性では、3年保証や高耐光性液晶パネル、大容量吸気フィルタ、ダストリダクションを採用するほか、摂氏45度の高い動作温度を実現した。