アイ・ティー・シーネットワークは3月12日、組み込み用WiMAXモジュールとして、無線LANアクセスポイントを搭載した「AME610」と非搭載の「AME600」2品種を発表した。

アイ・ティー・シーネットワークの無線LANアクセスポイント搭載組み込み用WiMAXモジュール「AME610」

自動販売機をはじめとした各種機器に通信機能を持たせ、離れた場所からリアルタイムにデータを収集するM2Mコミュニケーションを、業務効率化の手段として活用する動きが広がりを見せている。そこで今回、同社ではWiMAX通信が可能となる組み込み用WiMAXモジュールを開発したという。 

「AME610/600」を機器に組み込むことにより、WiMAXの利用が可能となり、ファイルの送受信、テレマティクス、運用管理、遠隔監視、遠隔操作(制御)、セキュリティ業務などを活用することが可能となる。また、屋内外問わず設置されている機器に搭載できるよう環境性能が強化されているほか、AME610では無線LANアクセスポイントを搭載しており、周辺の無線LAN搭載機器のインターネット接続が可能になっている。

動作温度範囲は-30℃~+85℃。無線通信規格はIEEE802.16e(モバイルWiMAX)、IEEE802.11 b/g/n。周波数帯・帯域幅は、WiMAXの2582~2592MHz、2595~2625MHz、10MHz、無線LANの2402~2482MHz。最大送信出力は+23dBm。

3月より販売を開始する予定で初年度は販売台数10万台を目指し、次年度以降は30万台を見込んでいるという。

「AME610/600」を利用したM2Mコミュニケーションの一例