Data Center Knowledge

Quantumのプロダクトマーケティングディレクタ、Eric Bassier氏がData Center Knowledgeに「Reducing the Storage Footprint & Power Use in Your Data Center」というタイトルの記事を寄稿した。効率のよいデータセンターを構築する基本的なテクニックが簡潔にまとまっており参考になる。データセンターのみならず、企業のITインフラ構築時のティップスとしても有用。

都市部に建設されるタイプのデータセンターは企業活動が容易というメリットがある反面、面積や供給可能な電力に制限があり、増え続けるデータセンターへの要求に応えることが難しくなりつつあるという課題も抱えている。長期的な傾向として、土地代が廉価で広い面積を確保しやすい都市部以外へのデータセンターの進出が進むことになると予測されているが、それまでにできることがあると、記事は指摘している。

記事の中では、ストレージの密度を向上させ、かつ、消費電力量をさげる技術として「重複排除(Deduplication)」の採用を指摘。さらに3TBのHDDを組み合わせることで、ストレージ密度を向上させつつ、消費電力もさげることができると指摘している。3TB HDDに重複排除技術を活用したストレージは、2TB HDDで組んだストレージと比較して50%ほども消費電力を削減できるという。さらに空調にかかる費用も削減できるとしている。

また、バックアップメディアとしてテープを指摘。テープもストレージ密度は向上しており、最新のLTO-6であれば1カートリッジで6TBの保存が可能だと説明。1カートリッジあたりのサイズはスマートフォンよりも小さい。コスト上のメリットがある上、消費電力も低く、さらに空調にかかる電力もさげることができる。