国立国会図書館と総務省は、東日本大震災に関するデジタルデータを一元的に検索・活用できるポータルサイト「東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」」を公開している。
東日本大震災アーカイブ「ひなぎく」では、震災直後の被災地で作成された手書きの「石巻日日新聞(号外)」など、震災にまつわるデジタルデータが検索できる |
同サイトは、東日本大震災に関するデジタルデータ(音声・動画、写真、Web情報など)を一元的に検索できるもので、東日本大震災に関するあらゆる記録や教訓を次世代へ伝え、被災地の復旧や復興事業、今後の防災・減災対策に役立てるために開設された。同サイトの愛称「ひなぎく」は、「Hybrid Infrastructure for National Archive of the Great East Japan Earthquake and Innovative Knowledge Utilization 」の頭文字から取っており、ひなぎくの花言葉(未来、希望、あなたと同じ気持ちです)に復興支援の趣旨をこめているという。
また、同サイトにて検索可能となる情報は、ハーバード大学や東北大学、神戸大学付属図書館などの研究機関や河北新報、NHKなどの報道機関、GoogleやYahoo!といった検索サイトなどが収集している動画・写真や、国立国会図書館が所蔵する資料など。さらに、国立国会図書館が収集した国会原発事故調査委員会の映像や、被災自治体の東日本大震災直後のWebページも閲覧することができる。検索対象となるデータベースについては、同サイトの「検索対象データベース一覧」にて参照可能となっている。
なお、同サイトに関しては今後も連携先を増やし、検索できる情報をより充実させていくとのことだ。