NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は3月8日、ICTスキル認定資格制度であるインターネット検定「ドットコムマスター(.com Master)」において、2013年10月より、これまで4段階となっていた認定資格レベルを2段階に再編し、初心者もより受検しやすい内容へリニューアルすると発表した。

同社によると、「ドットコムマスター」は、これまで延べ37万人が受検しており、今回のリニューアルは、スマートフォンの普及やクラウド化の進展などを背景に、ICTの基礎知識から最新トレンドまでを習得したい利用者の、ICTスキル向上に資するためだとしている。

具体的には、これまでは、基礎レベルから専門レベルまで4段階(ベーシック/シングルスター/ダブルスター/トリプルスター)の認定資格で構成していたが、上位のシングルスター/ダブルスター/トリプルスターを集約し、個人や企業のICT活用をサポートできる中級・上級レベルの資格として「ドットコムマスター アドバンス(仮称)」を新設する。なお、ICTを安心・安全に利用できる初級レベルの資格である「ドットコムマスター ベーシック」は継続する。

また、スマートフォン・タブレット端末などモバイル環境やクラウド関連の新技術、セキュリティリスクへの対応など、ICTのスキルアップに役立つ最新の知識・技術を網羅する。

試験は、これまで全国主要都市で、年2回(7月・12月)実施していたペーパー形式の定期検定(PBT:Paper-Based Testing)を廃止し、全国100カ所以上の会場で随時受検可能なコンピューター形式の検定(CBT:Computer-Based Testing)に一本化し、企業や学校の研修など集団で受検可能な出張検定は継続する。

実施時期は、2013年10月で、新検定の公式テキストは、2013年7月より発売する予定。

新検定開始までの経過措置として、2013年7月の定期検定(PBT)は開催せず、シングルスター/ダブルスターについては、2013年9月末までCBTによる受検を継続し、2013年10月以降も継続するベーシックについては、引き続きCBTによる受検が可能となっている。