日本テラデータは3月7日、リレーショナル・データベースとMapReduce技術を統合した並列処理型ソフトウェアのAsterと、オープンソースのApache Hadoopを統合化したビッグデータ分析アプライアンス「Teradata Aster Big Analytics Appliance」を、同日より販売・出荷開始すると発表した。
Teradata Aster Big Analytics Applianceは、Webアクセスログ、テキストデータ、マシン・センサーログデータといったビッグデータを分析するための「Aster」と、大規模データの分散処理を実行する「Apache Hadoop」を、単一キャビネットに統合し最適化したアプライアンス製品で、Teradata独自のAster SQL-MapReduceとAster SQL-Hを搭載している。
また、大規模な分析を実行するために、ノード当たり256GBのメモリとインターコネクトにはInfinibandを採用。Aster単体で提供していた前モデルのTeradata Aster MapReduce Applianceと比べて、ラック当たりのCPU性能は3.5倍に向上し、ストレージ容量は6.5倍、メモリは7倍になっている。
Aster SQL-MapReduceは、多構造化データを分析する際に利用される約70のMapReduce処理を関数として事前にパッケージ化し、ユーザーがSQLの関数として呼び出せる機能。一方、Aster SQL-Hは、Hadoopに対しても、SQLおよびSQL-MapReduceで直接アクセス可能な機能。
Teradata Aster Big Analytics Applianceの価格は最小構成で、4,500万円(税別)からとなっている。