米アドビ システムズは、アメリカ・ソルトレークシティにて開催中のデジタルマーケティング&広告イベント「Adobe Digital Marketing Summit」にて、同社のデジタルマーケティングソリューション製品群「Adobe Marketing Cloud」の新ユーザーインターフェイス(UI)を発表した。
新しいUIの動作は「Adobe TV」にて確認できる |
新しいUIは、Adobe Marketing Cloudのメカニズムにソーシャルな要素を組み込んだもので、マーケティング部門、クリエイティブ部門、およびビジネスリーダー間における情報共有が容易となり、効率的な連携を実現するという。これにあわせて同社は、「Adobe Marketing Cloud」と「Adobe Creative Cloud」の連携も発表。Adobe Creative Cloudユーザーを招待し、フォルダー内の情報を共有するといったことが可能になるとのこと。Adobe Marketing Cloudに組み込まれた新しい機能は、以下の通り。
タッチ インターフェイス
企業でのタブレット使用が一般的となっている状況を反映し、タッチベース/モバイルファーストのプラットフォームとして再設計した。
Adobe Marketing Cloud Cards
Adobe Marketing Cloudのソリューションにおけるコンテンツはすべて、共有可能な「カード」にできる。カードには注釈やコメントを付けることも可能で、キャンペーンに関わるメンバー全員が同じ情報を共有できる。
Adobe Marketing Cloud Feed
この「フィード」とは共有されるカードを集めたもの。マーケティング部門のメンバーは、このフィードを通じて常に最新情報を得ることができる。
Adobe Marketing Cloud Boards
各ユーザーは「ボード」を用意し、カードを収集、取りまとめることができる。カードと同様にボードを共有したり、コメントを記入することも可能。
Unified Login
Adobe Marketing Cloudを構成する各ソリューションへの共通アクセスポイントが追加された。
Integrated Digital Asset Management(近日提供開始)
本システムにより、Adobe Marketing Cloudの各ソリューションにわたるデータの保存・管理・共有が可能になった。検索・編集・注釈記入・アップロードに加え、フォルダーやキャンペーンごとにデータを整理することもでき、さらにメタデータにも対応する。
Campaign Setup Wizard(近日提供開始)
キャンペーンを作成し、そのキャンペーンのタイトル、チーム、さらにデータ保存場所を指定できる。なお、Adobe Creative Cloudユーザーが招待された場合、そのユーザーのCreative CloudアカウントはキャンペーンのDigital Asset Managementフォルダーと自動的に同期されるため、マーケティングチームのスタッフはクリエイティブ部門のチームと常に最新情報を共有することができる。
なお、新しいAdobe Marketing Cloudの動作ビデオは、同社の動画サイト「Adobe TV」にて閲覧可能となっている。