Freescale Semiconductorは、同社マイコン「Kinetis L」シリーズが操作の容易なWebベースの開発ツール「mbed」に対応したと発表した。開発プラットフォーム「FRDM-KL25Z」が、mbedのハードウェアラインナップに登録されたことにより、mbedのオンライン開発コミュニティでサポートされるという。

FRDM-KL25Zは、ARM Cortex-M0+コアを採用したマイコン「Kinetis L」シリーズである「KL1x」および「KL2x」の評価と、それによる開発を目的とした低コストのハードウェアツール。搭載されているマイコン「KL25Z128VLK」は、最大48MHzの動作周波数、128KBのフラッシュメモリ、フルスピードUSBコントローラ、およびアナログとデジタルの多様な内蔵ペリフェラルを備えているほか、RGB LED、3軸デジタル加速度センサ、および静電容量式タッチ・スライダのインタフェースが組み込まれている。また、Arduino R3のピンレイアウトに対してフォームファクタの互換性があり、多数の拡張ボードのオプションも用意されている。

今回、同ツールがmbedのハードウェアラインアップに登録されたことで、同ツールのユーザーはmbed.orgを無料で利用することが可能になる。ソフトウェア開発キット(SDK)や活発な開発者コミュニティサイト、膨大な再利用可能なソフトウェアなどが揃うmbedオンライン環境の利用制限はなく、mbedオンラインコンパイラを利用すれば、ダウンロード、インストール、およびツールのライセンス手続きの作業を行わずに、FRDM-KL25Zによる開発の開始とテストを素早く簡単に行うことができるようになっている。

なお、mbed対応のFRDM-KL25Zは、同社の販売パートナーから購入が可能。また、チップワンストップの「Kinetisオンラインショップでも販売されている。価格は12.95ドルで、Freescaleでは、2013年中にさらにmbedに対応した開発プラットフォームを発表する予定としている。