NECは、手書きやプリンタ印刷による文字を認識してデータ化するOCRスキャナ「N6370シリーズ」において、読み取りの高速化と認識の高精度化を実現した新製品「N6370Aシリーズ」を、3月6日から発売すると発表した。4月中旬から出荷を開始する予定。
「N6370シリーズ」は、帳票に記載した手書きの文字やプリンタから出力される活字を認識してデータ化すると同時に、電子ファイリング用にイメージ化することができる製品で、同一帳票内に手書きや活字だけでなく、一次元バーコードや二次元コードが存在したり、マークシート用紙(OMR:光学式マーク認識)でも同時に読み取り可能な製品。
新製品は、A4版横置き帳票で毎分180枚の読み取り速度を可能とし、文字認識処理を強化、個人の筆圧変化による濃淡の調整、筆記の消し残しによる汚れの削除など、より認識に最適な文字パターンを作成することで、認識精度を向上させた。
また、装置搭載の画像処理専用LSIを従来機種から強化し、大量読み取り時の帳票の傾き・回転・伸縮の補正、画像圧縮の効率化を実現している。
そのほか、読み取り処理の結果に応じて排出先を二箇所に仕分けするダブルスタッカ構造、帳票の裏面に最大20桁までの数字を印字し管理を容易にするナンバリング機能(オプション)などを備える。
価格は、A4 300文字手書100枚/分の基本モデル「N6376-800A」が160万円~、A4 300文字手書180枚/分の高速片面モデル「N6376-801A」が240万円~、A4 300文字手書180枚/分の高速両面モデル「N6376-802A」が280万円~。