JR東日本は3月5日、京葉車両センターに大規模太陽光発電設備を設置することを発表した。発電したエネルギーは同センターで消費するほか、配電線を介して鉄道運行にも活用する。
同社はこれまで、自営発電所等の設備更新、蓄電池駆動電車の試験、「スマートグリッド技術」適用の検討など、エネルギー分野の新技術導入に取り組んでおり、今回の大規模太陽光発電設備の導入もその一環。なお、東京駅や四ツ谷駅、平泉駅などにはすでに太陽光発電設備が導入されている。
この大規模太陽光発電設備で発電する電力量は、1日平均約2700kWh、年間約1000MWhで、山手線(E231系)1編成が約4周走行する際に消費する電力量、または約270世帯が1日に消費する電力量に相当するという。この規模の太陽光発電設備の導入は同社では初めてとなる。
また同社は、太陽光で発電した電気の有効利用に向けて、同設備を活用し、電力系統を制御して電気を遠くへ送る技術の試験を行うとしている。