コンテックは、第2世代Intel Coreプロセッサを搭載した省電力かつハイパフォーマンスの組み込み用省スペースPC「EPC-2000」シリーズを開発し、3月より受注を開始すると発表した。

同製品は、Sandy Bridge世代の第2世代Intel Coreプロセッサファミリを搭載することで、これまでの省電力タイプの組み込み用PCでは難しかった高速演算処理を実現したほか、組み込みやすい省スペース設計ながら、HDMI×1、DisplayPort×1(EPC-2010のみ)、USB2.0×6、RS-232C×3、Gigabit LAN×2などの多彩な拡張インタフェースを備えている。また、拡張スロット搭載モデルではPCI Express/PCIボードを使用した機能拡張が行えるため、さまざまな分野に適用することができるという。

特に半導体製造装置・検査装置の組み込みコントローラとしては、PCI Express(x1~x16)バスの画像処理ボードやカメラ入力ボードなど、高性能なセンシングデバイスが搭載できる(PCI Express(x16)スロット搭載モデルのみ)ほか、200種類以上の計測制御ボードを活用することで、さまざまなセンサ入力、制御出力が可能となるという。また、マイクロネットのリアルタイムOS「INtime」にて性能評価を確認済みであり、クロック精度・応答精度共に良好という評価を得ているとする。

さらに、CPU統合グラフィックスエンジン「HD 3000 Graphics」によりデジタルサイネージ、アミューズメント機器の組み込みコントローラとして高い画像処理が可能なほか、ハードウェアエンコーダ(QSV)による動画再生支援も可能となっている。

加えて、Intel vProテクノロジー/AMT7.0が利用可能であり、保守/アップデートの作業を遠隔地より行うことが可能だという(Core i7/i5選択時のみ)。

このほか、Microsoft Kinect for Windowsでの動作を確認しているとのことで、手振りや音声認識などの次世代ユーザーインタフェースを取り入れたアプリケーションにも活用できるとしている。

なお、同シリーズは、省スペース性を追求したコンパクトタイプの「EPC-2000P1」と、RAIDに対応し、機能を充実させたフルスペックタイプ「EPC-2010」の2タイプをラインアップしている。「EPC-2000」は、PCI Express(x16)スロット×1を装備、電源供給はDCとなる。「EPC-2010」は、拡張スロットなしの「EPC-2010」、PCIスロット×2を備えた「EPC-2010P2」、PCI Express(x16)スロット×1、PCIスロット×3を備えた「EPC-2010P4」の3モデルが用意されている。

省スペース性を追求したコンパクトタイプの「EPC-2000」

機能を充実させたフルスペックタイプ「EPC-2010」