三井不動産は5日、環境共生都市・健康長寿都市・新産業創造都市を目指して街づくりを進めている千葉県柏市「柏の葉スマートシティ」において、未来の街の仕組みやそこで実現されるライフスタイルを伝える体感学習施設「柏の葉スマートシティミュージアム」を2013年3月19日(火)にオープンすると発表した。
同施設は、スマートシティの理念や概念、既に導入されている技術や設備、そしてこれから実現される近未来の街の仕組みやライフスタイルを伝えるための施設。最先端の映像技術や展示企画を盛り込んだ5つのコーナーを回ることで、スマートシティの本質に楽しく仮想体験することができる。
柏の葉スマートシティでは、「世界の未来像をつくる街」をコンセプトに、環境エネルギー問題、超高齢社会対応、経済再生という社会的課題に対して、公民学が連携して解決モデルを創出していく街づくりが進捗しており、スマートシティ先導エリアと位置付けた柏の葉キャンパス駅周辺4ブロック(約12.7ha)には、すでに約1,500世帯・約4,500人の住民が生活し、「構想や実験段階ではない日本初の本格的なスマートシティ」として様々なサービスやシステムを実装した市民参加型の街づくりが進んでいる。
たとえば、柏の葉キャンパス駅前にある「オークビレッジ柏の葉」では、「農家料理」といったコンセプトを掲げ、企業や個人に提供する「体験型貸農園」や、手ぶらで遊びにきて農園でバーベキュー体験ができるサービスも提供している。
このような企業・自治体・業界関係の視察者から一般の学生や市民まで、誰もが気軽に柏の葉の先進的なスマートシティの取り組みに触れることができるよう、「柏の葉スマートシティミュージアム」を開設し、柏の葉スマートシティの取り組みを情報発信して、街づくりの参加者や賛同者を増やしていきたいとしている。
柏の葉スマートシティミュージアムのコーナーは5つあり、以下のようになっている。
360度映像とプロジェクションマッピングでスマートシティの理念を伝える「ドームシアター」
3面スクリーンで柏の葉の取り組みを様々な角度から紹介する「コミュニティスクエア」
健康的でエコロジーな近未来の暮らしが仮想体験できる「ライフスタイルゾーン」
街のあらゆるデータを分析して安心・快適な暮らしを支える仕組みを解説する「スマートセンター」
タッチモニターで柏の葉の街づくり活動の様子を伝えると同時に、来館者からのスマートなアイデアやメッセージをボード掲示していく双方向型コーナー「コミュニケーションラウンジ」
ドームシアターは、ドーム型天井の360度映像と室内中央の都市模型に投影されるプロジェクションマッピングで、包まれるような映像体験ができるシアター。少女の素朴な疑問に答える形でスマートシティに込められた願いや想いを伝えるストーリーが上映され、これからの暮らし方を大人から子どもまで一緒になって考えることができる。
コミュニティスクエアは、3面スクリーンの立体的な演出が楽しめるコーナー。柏の葉スマートシティが人類の課題を解決するために取り組むソリューションモデルを紹介し、ムービーの後は、いま柏の葉スマートシティで行われている様々な活動の実例を紹介するデジタル展示ボードに変化し、現在の街の様子を見ることができる。
ライフスタイルゾーンは、映像技術で壁面が室内部屋へと早変わりするプレゼンテーションムービーにより、近未来の暮らしを仮想体験するコーナー。健康的でエコロジーなライフスタイルと、それを支える次世代の住まいが備えるシステム「柏の葉HEMS(Health & Home Energy Management System)」を体感することができる。
スマートセンターは、柏の葉スマートシティを支える中枢施設として2014年春に完成予定の「柏の葉スマートセンター」の機能を解説するコーナー。エネルギー情報、気象情報、防災情報、交通情報など街のあらゆるデータを収集・分析して、安心・快適な暮らしを守る仕組みを、ボタン操作で自由に見ることができる。
コミュニケーションラウンジは、休憩しながら街の情報に触れることができるラウンジ。柏の葉で展開されている多様な活動の様子や作品をタッチモニターで自由に閲覧することができるほか、来館者からのスマートなアイデアやメッセージをボード掲示していく、双方向型のコーナーとなっている。
- 住所:千葉県柏市若柴173-5柏の葉キャンパス149街区5
- 開館時間:10:00-17:00(入館は16:00まで)休館日:毎週月曜日と年末年始
- 料金:大人/500円 中学・高校生/300円 小学生以下/無料
- アクセス:つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」東口より徒歩3分