Analog Devices(ADI)は、米国の電子部品メーカー/サプライヤであるBournsと共に、EMC(電磁環境適合性)規格に対する認証を取得したRS-485評価ボード「EVAL-CN0313-SDPZ」を発表した。
同製品は、EMCに関連するさまざまな現象から、産業機器や計測器を保護するために開発された。評価ボードには、3.3Vで動作するADIのRS-485トランシーバ「ADM3485E」とBournsのさまざまな回路保護デバイスが搭載されている。認証取得済みのEMC規格は、15kVの空中静電気放電(ESD:Electro-Static Discharge)に関する規格「IEC61000-4-2」、2kVの電気的ファーストトランジェント(EFT:Electronically-Fast Transients)と、8kVの接触放電に関する規格「IEC61000-4-4」、6kV、4kV、1kVの電源サージ保護に関する規格「IEC61000-4-5」で、ADIの動作確認済み実用回路集「Circuits from the Lab」の1つとして提供され、評価ボードの設計情報や、テストデータ、テスト結果が含まれている。
EVAL-CN0313-SDPZは、RS-485向けの設計ツールとしては初めて外部団体のEMC規格認証を取得したボードで、設計支援用データファイル(Design & Integration Files)やデバイスドライバ、評価用ハードウエアとともに提供されるほか、ADIの評価ボードでは標準となっている「EI3」コネクタも搭載されているため、ADIの絶縁インタフェース開発環境である「ezLINX iCoupler Isolated Interface Development Environment」を評価ボードと組み合わせることができ、プラグアンドプレイで、デジタルアイソレーションを施したRS-485の物理通信層を高効率かつ低コストで評価できるようになるという
なお、価格は78.00ドルで、すでに量産出荷を開始している。