NTTソフトウェアは、スタンプラリーを行うイベント主催者や、商業施設などの案内表示を行う管理者向けに、NFC(Near Field Communication)技術を用いた、位置情報応用ソリューション「mobicollet(モビコレット)」を4月よりサービス開始すると発表した。

従来、スタンプラリーでは、スタンプラリーを途中で止めた参加者はゴールでのスタンプ情報の提出がないので、その状況が把握できず、マーケティング活動に活かせないという課題があった。また、商業施設の案内表示では、広い商業施設や、複雑な施設における案内表示板では、施設全体を俯瞰(ふかん)した大きな案内表示が一般的であり、初めて訪問する施設や地図の苦手な人にとっては、現在地点からの道順をきちんと把握しにくいことや、目的地までの道のりを間違いなく進むことが難しいことがあった。

そこで、NTTソフトウェアは、NFC 技術を応用し、スマホとクラウドの活用により、これらの課題を解決するソリューションを開発した。

mobicolletでは、スタンプラリーにおける押印の代わりにNFCタグをスマホにかざすだけ、電子化を実現した。NFCタグにタッチした時の音や映像の演出によって、より楽しいスタンプラリーで参加者へのサービスを向上し、途中で離脱した参加者も含めて、全ての押印履歴データを活用した販促活動を実現する。

従来のスタンプ方式と、参加者に配付したNFC タグをスマホにかざすだけの新サービス

また、屋内施設の地図の目的地にスマホをかざすだけで、利用者の位置と向きを基準としてGPS を利用せず案内ルートを表示する。

地図上の目的地にスマホをかざすだけで道順を表示

今後は既存のノウハウであるGIS(地理情報システム、geographic information system)を含めた位置取得技術、およびサービスの対象分野を増やすことでサービスラインナップを広げていく予定。