日本でも徐々に企業による活用が始まったPinterest。今回は企業Pinterestアカウントの作り方と、運用の始め方をまとめてご紹介します!

こんにちは、SMM Labの小川です。

日本でも徐々に企業による取り組みが増えてきたPinterest。皆さんの会社では、もうスタートしていますか?

当初は完全招待制、個人用のみでスタートしたPinterestも「招待制」から「登録制」に切り替わり、また2012年末からは「ビジネス用アカウント」も誕生。最近では大規模な資金調達に関するニュースが流れる等、確実に広がりを見せているようです。

(参考)今知っておきたい!Pinterest(ピンタレスト)に関する5つのトピックス
http://smmlab.aainc.co.jp/?p=13742

そこで今回は、企業用Pinterestページ(アカウント)の作成方法と、運用の開始方法をまとめてご紹介します。

1.ビジネスアカウントを作成する

まずはこちらのサイト(https://pinterest.com/business/create/)から、新規でビジネスアカウントを作成します(すでに個人アカウントでビジネスページを始めている人も、簡単にビジネスアカウントに切り替えることができます。方法は後述します)。

・Business Type:
Professional、Public Figure、Media,Brand、Retailer、Online Marketplace、Local Business、Institution/Non-profit、Otherから選択します。それぞれのカテゴリによる入力項目に特に差はないようです。後から変更も可能です。

・Contact Name:
連絡先の名前を登録します。この名前が「管理人」としてPiterestページに表示されることはありません。

・Email Address&Password:
Eメールアドレスとパスワードを登録します。こちらがログインIDとパスワードになります。

Profile Info(ここから先はプロフィール情報として、ページに記載される情報です)

・Business Name:
アカウント名を設定します。(下図①)

・User Name:
アカウント用のURL(ユーザーネーム)を設定します。分かりやすいURLを心がけましょう。

・Profile Image:
プロフィール画像を設定します。(下図②)

・About:
ページ内容を設定します。初めて見た人が何のページなのか分かるように簡潔な説明を心がけましょう。(下図③)

・Location:
店舗等、特定の場所がある場合は入力します。

・Website:
関連するウェブサイトのURLを入力します。(下図④)

必要情報を入力し終わったら、AGREEMENTに同意するチェックボックス(Accept Terms)にチェックを入れ、アカウントを作成します。なお、入力項目に不備がある場合は、Create Accountのボタンが赤く表示されません。今一度入力画面に戻り、入力漏れなどがないか確認しましょう。

Create Accountボタン押下後、まず最初にどれか5つのボードをフォローするように求められるので、自社に関連ありそうなものを適宜ピックアップしてフォローしておきます(あとから自由に変更可能です)。これで、ビジネスアカウントが無事作成されました。

すでに個人アカウントでビジネスページを始めている場合の切り替え方法

「ビジネスアカウント」が開始される前から、個人アカウントでビジネス用ページを作成していた方も多くいらっしゃるでしょう。その場合でも、簡単にビジネス用ページに切り替えることが可能です。個人アカウントにログインし、「ビジネスページ紹介ページ(http://business.pinterest.com/)」から、「Convert your Existing Accout」を押下するだけで切り替えが完了します。

2.ページの詳細を設定する

さて、ここからはいよいよページの詳細を設定し、中身を作っていく段階に入ります。

・サイトの認証を取る(Verify your Website)

このビジネスページが、なりすましではなく、きちんとした「公式」のものであることを証明する手続きを取ります。「Settings」画面の「Website」の項目右「Verify Website」から手続きを開始します。

方法は簡単で、指定のHTMLファイルをダウンロードし、該当するWebサイトのサーバーにファイルをアップロードするのみ(もしくは指定のmeta tagを、該当ページindexのに記載するのみ)。その後、同ページからクリックをすれば認証完了です。

無事認証が取れると、上記のように、ウェブサイトURLの横に赤のチェックマークがつくようになります。このマークをつけておくことで、ユーザーにとっての安心感を与え、またサイトとしても検索されやすくなるメリットがあります。

ボードを作る(Create new boards)

Pinterestでは、写真を「ボード」と呼ばれるカテゴリごとにまとめてアップしていきます。あなたの会社が持っている画像をカテゴリごとに分け、それぞれの「ボード」を作成して画像を集めていきましょう。

新規のボードは、「Create a Board」を押下し、ボード名、カテゴリ、シークレットON/OFF(*)、そのボードにピンできる人(ページ名以外の特定の誰かに権限を与える場合のみ入力)を入力するだけで作成できます。全て後からも変更可能です。

(*)シークレットボード

1アカウントにつき3つまで、シークレットボードを作成することができます。シークレットボードは、ビジネスページ非表示、また、ページのフォロワーにもPinしたことを流さず、検索されずにボードを作成することができるものです。シークレットボードを後に公開することも可能ですので、まずは一旦非公開の状態でボードを作成し、整った後に公開する、などの手順を取りたい場合に便利です。

ボードに画像をPinする(Start Pinning)

ボードを作成したら、次は画像をPinする作業に入りましょう。まずは、画面右上の「Add」ボタンを押します。Pinするための画面を開きます。

すると、下記のようなPinするための画面が開きます。

・Add a Pin:Pinしたい画像が掲載されているURLを指定すると、そのURLに掲載されている画像がPin候補として掲載されます。Pinするものを表示させ、カテゴリを選択、説明書きを加えて「Pin it」ボタンを押せばPin完了です。

Pinすると、以下図の赤枠で囲った箇所のように、その画像があなたのアカウントをフォローする人のホームフィードに表示されます(このあたりは、Facebookページの考え方と同様です)。

・Upload a Pin:ファイルを指定してアップロード(Pin)することもできます。アップロードしたい画像ファイルを、デスクトップ等から指定しましょう。

定期的にPinするための運用フローを作る

一通り、ボードを作成・Pinする作業が終了した後、そのままただ置いておくだけではなく、常に新しい画像をPinしていく運用体制を整えましょう。 そのためには、
・どんな画像を
・どんな頻度で
・いつ
・誰が
アップロードするのか、チーム内で予め決めておくとよいでしょう。このあたりは、他のソーシャルメディア運用とまったく同様です。ページを作るだけでなく、運用することに意味があることを忘れないようにします。

Pinterestの利用規約を把握する

本格的に企業でのPinterest運用を開始する前に、規約にきちんと目を通しておきましょう(規約に関する注意点は、後日別記事にまとめたいと思います)。

・Terms of Service
http://about.pinterest.com/terms/
・Privacy Policy
http://about.pinterest.com/privacy/
・Acceptable Use Policy
http://about.pinterest.com/use/
・Copyright
http://about.pinterest.com/copyright/

3.ページの存在を広く知らせる

ページをただ作っただけでは、誰にも見てもらうことができません。ページの存在を広く知らせ、見てもらう工夫をすることが大切です。

自社ホームページ等にPinterest Widgetsを設置する

自社ホームページ等に、Pinterest Widget(Facebookのソーシャルプラグインと同様の機能)を設置しましょう。この機能を利用することで、以下のような枠を簡単に自社ホームページ等に設置することが可能、自社ホームページに訪れたユーザーを、Pinterestページに誘導しやすくなります。

SMM Lab Pinterestページ http://pinterest.com/smmlab/

Pinterest Widgetは4種類用意されており、以下のページからコードの取得が可能です。 http://business.pinterest.com/widget-builder/#dopinit_button

ソーシャルメディアで共有する

自社でFacebookページやTwitterなどのアカウントを持っている場合は、新しくボードを作った際などに積極的にファンにお知らせしましょう。

HOME’S 「暮らしといっしょ」のPinterestページでは、自社メディア本編に掲載できなかった写真をPinterestページに掲載、その情報をFacebookページ等のソーシャルメディアアカウントを通じて発信しています。

HOME’S 「暮らしといっしょ」 Facebookページ https://www.facebook.com/kurashito Pinterestページ http://pinterest.com/homeskurashito/

ル・クルーゼ ジャポンは、公式Facebookページに「Pinterestタブ」を設置し、Facebookページに訪れたファンをPinterestページに誘導しています。

ル・クルーゼ ジャポン Facebookページ https://www.facebook.com/lecreusetjapon Pinterestページ  http://pinterest.com/lecreusetjapon/

キャンペーンを企画する

新しいフォロワーを集めるために、Pinterestページを使ったキャンペーンを企画してみましょう。

高島屋オンラインストアでは、バレンタインの時期に公式FacebookページとPinterestページを連動させたキャンペーンを実施。Facebookページで募集した「手作りチョコ」の写真をPinterestの特設ボードにアップ、「Repin」の数が多かった写真を「Pinterest賞」として表彰しました。ユーザーからたくさんの画像が投稿され、またPinterestページにも多くの新規フォロワーが集まりました。

高島屋オンラインストア キャンペーンページ http://fbapp.monipla.jp/campaign/detail/4925

高島屋オンラインストア Facebookページ https://www.facebook.com/takashimaya.shopping Pinterestページ  https://pinterest.com/TakashimayaEC/

友達を招待する

興味がありそうな友達を、メールやTwitter、Facebookアカウントのリストから直接招待してみましょう。こちらのページ(http://pinterest.com/invites/)から招待画面を開くことができます。

以上、今回はPinerestビジネスアカウントの作成から、運用開始までの手順をまとめてご紹介しました。ぜひこれを機に、Pinterestページの運用にチャレンジしてみてください!

実際の企業活用事例は、過去に掲載したこちらの記事もご参照ください。

(参考) 【国内事例】企業のPinterestページ17選 & 活用時の注意点まとめ http://smmlab.aainc.co.jp/?p=9800

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