東京都写真美術館と朝日新聞社は、ファッション誌を中心に活躍した写真家の個展「アーウィン・ブルーメンフェルド 美の秘密」を開催する。会期は3月5日~5月6日(毎週月曜は休館、ただし4月29日、4月30日、5月6日は開館)、開場時間は10:00~18:00(木・金曜は10:00~20:00、入館は閉館の30分前まで)。会場は同館の2階展示室。入場料は一般800円、学生700円、中高生・65歳以上600円、小学生以下は無料。

「赤十字を担おう」「ヴォーグ」アメリカ版 1945年3月15日号表紙

「ヴォーグ」 アメリカ版 1953年5月1日号表紙のためのヴァリエーション

「ヴォーグ」 アメリカ版 1949年11月1日号のためのヴァリエーション

この展覧会は、国内で初めて開催される、写真家のアーウィン・ブルーメンフェルドの個展。今回の展示では、同氏の遺族によって集められた1930年代のヴィンテージ・プリントや作家自身が生前に選出した名作100点、カラー復元されたファッション写真など、約290点(資料含む)の作品群を展示する。ちなみに、同展はパリのジュ・ドゥ・ポーム美術館での開催に先行して行われるものとなる。

また、3月5日 16:00~17:30には、展覧会協力者であり、作家の遺族であるナディア・ブルーメンフェルド=シャルビ氏が出演する講演会「アーウィン・ブルーメンフェルド:その人生と表現の試み」が行われる(逐次通訳付き)。講演会の中では、同氏にとって祖父にあたる作家の魅力について、日常生活から作品に関する秘話まで語られるとのこと。会場は同館の2階ラウンジ、定員は約50名。展覧会チケットの半券があれば参加可能で、当日10時より1階受付で整理券が配布される。この催し以外にも、モードや美容をテーマにした講演会も予定されており、詳細は後日同館のWebページで発表される。

なお、アーウィン・ブルーメンフェルド(1897年~1969年)は「ヴォーグ」や「ハーパース・バザー」などのファッション誌を中心に、「ルック」、「ライフ」、「コスモポリタン」、「ピクチャー・ポスト」を含む数々の有名雑誌で活躍した写真家。欧米ではフランス・パリのポンピドゥー美術館やイギリス・ロンドンのバービカン・センター、ドイツ・ベルリンのベルリニッシュ・ギャラリーにおける個展などで高い評価を得ている。

(c)The Estate of Erwin Blumenfeld "Erwin Blumenfeld: a hidden ritual of beauty” is organized by Tokyo Metropolitan Museum of Photography in special collaboration with Nadia Blumenfeld-Charbit, The Blumenfeld Family and Jean-Louis & Mado Mellerio. The exhibition is curated by Nadia Blumenfeld-Charbit and Harumi Niwa, curator of TMMOP.