NECは28日、サイバー攻撃対策などサイバーセキュリティ事業の強化のため、サイバーディフェンス研究所の全株式を取得する契約を締結したと発表した。3月1日に取得手続きが完了し、同社はNECの100%子会社となる予定。
サイバーディフェンス研究所は伊藤忠商事の100%子会社で、2008年10月に設立した。主な事業内容は、脆弱性診断サービス事業、教育サービス事業、セキュリティコンサルティング事業(各種ソフトウェア及び組込機器へのセキュリティ評価/サイバー演習実施支援)など。NECによると、セキュリティ脆弱性診断やサイバー演習教育サービス等を提供するサイバーセキュリティに特化しているという。
また、今回の株式取得は、サイバーディフェンス研究所の独立性を保ちつつ、NECのサイバーセキュリティ事業を補完、強化するものだとしている。
さらに同社では、株式取得により、サイバー攻撃対策システムの導入から運用支援まで行うソリューションに、サイバーディフェンス研究所が有するサイバーセキュリティのプロフェッショナルな人材による技術力を加え、サイバーセキュリティ事業を強化、グローバルに拡大していくとしている。