日立製作所(以下、日立)は、高性能・高信頼なシステム向けのUNIXサーバであるエンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」のエントリーサーバにおいて、最新のPOWER7+プロセッサを搭載し、仮想化機能の強化を行った新モデルの販売を3月1日から開始すると発表した。出荷時期は4月26日予定。価格は「EP8000 720」が243万8,205円~、EP8000 740が807万5,340円~。
「EP8000 740」 |
「EP8000 720」 |
今回、発表した新モデルは、最新のPOWER7+プロセッサを搭載し、従来モデル比で最大約1.2倍のトランザクション処理性能を実現。POWER7+プロセッサは、従来のPOWER7プロセッサに比べ、周波数の向上や、プロセッサ内蔵のオンチップL3キャッシュメモリの容量拡大などにより、処理性能の向上を実現している。また、メモリは最大1,024GB、PCIスロットは最大44本と、エントリーサーバとして拡張性を有している。
さらに、EP8000シリーズの特長である、プロセッサやメモリなどのリソースの細かな分割を実現する仮想化機能「マイクロパーティショニング」において、プロセッサ1コアあたりの仮想サーバ数を従来モデル比で2倍となる20LPARに拡大。これにより、「EP8000 740」では最大320LPAR、「EP8000 720」では最大120LPARの仮想サーバの構築が可能になる。
また、2012年12月に製品化したハイエンドサーバ、ミッドレンジサーバの新モデルに続き、エントリーサーバにおいても、メモリ上のデータを圧縮することで、搭載している物理的なメモリ容量以上に利用可能な容量を拡張できるメモリ仮想化機能「Active Memory Expansion」と、プロセッサとメモリの連携度を監視して、最適なパフォーマンスを得られるように仮想サーバのメモリ配置を自動調整する機能「Dynamic Platform Optimizer」をサポート。これらの仮想化機能を駆使することで、エントリーサーバにおいても、より多くのサーバを集約・統合することが可能となった。
新製品の概要と価格は以下のとおり。
モデル | 形状 | プロセッサー(周波数) | 最大プロセッサー数(way) | メモリ容量 | 価格(税込) |
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EP8000 740 | ラックマウント | POWER7+(4.2,3.6GHz) | 16 | 32~1,024GB | 807万5,340円~ |
EP8000 720 | ラックマウント/タワー | POWER7+(3.6GHz) | 6 | 8~512GB | 243万8,205円~ |