STMicroelectronicsは、スタンドアロン型の3軸地磁気センサ「LIS3MDL」を発表した。

同製品は、小型サイズかつ高性能なことから、スマートフォンや携帯型ナビゲーション機器のようなスペースに制約がある製品に位置検出機能を搭載できる独自の柔軟性を提供する。

また、3軸加速度センサや3軸ジャイロセンサなど、同社のその他のセンサと組み合わせ、最大9軸まで検出可能なセンサを構築することができる。

さらに、ソフトウェア「iNEMO Engine Sensor Fusion」を使用することで、STの多軸センサに追加の小型センサを統合し、位置検出機能をさらに向上させることができる。このSensor Fusionは、同社のセンサポートフォリオからさまざまなセンサを組み合わせることで、位置情報ベースのサービス、高度なモーションベースのゲーム、屋内および複数フロアナビゲーション用の歩行者向け推測航法などに向けた高信頼かつ高品質な多軸センサシステムを迅速かつ効率的に構築することを可能とするもので、例えば、高度を検知するために圧力センサを追加し、建物内での精度を改善したり、高度なスマートフォン機能や位置情報ベースのオペレータサービスのサポートが可能になると同社では説明している。

なお、同製品のパッケージサイズは2mm×2mm×1mm。現在すでにサンプル出荷中で、2013年第2四半期に量産開始の予定。価格は1000個購入時で約0.6ドル。

STのスタンドアロン型3軸地磁気センサ「LIS3MDL」