現在社内恋愛中、会社に好きな人がいる、配偶者は同じ会社という人も多いだろう。仕事とプライベートをはっきり区別すると言われる米国でも、社内恋愛はなかなか多いようだ。米国の会社員のうち、同じ会社の人とデートをしたことがある人は4割近くいるという。今回は米国の社内恋愛に関するデータを紹介したい。
就職情報サイトのCareerBuilderが、米国の会社員約4200人(男女)を対象に社内恋愛についての調査を行った。
それによると、「同じ会社の人とデートしたことがある」と回答したのは39%、2回以上ある人も17%いた。健康な男女がほぼ毎日顔を見せ合うのだから、驚くほどのことでもないのかもしれない。なお、同じ会社の人とデートをした人のうち、10人に3人が社内恋愛の末、結婚に至ったと報告している。
もう少し詳しく見てみよう。まずは相手から。「自分よりも上の立場にある人」である(だった)人は29%。そのうちの16%が、「直接の上司」と明かしている。男女比では、女性の方が上の立場にある人とデートした経験を持つ人が多く38%、男性の21%を上回った。
気になるきっかけは、というと……恋愛に発展した人のうち最も多かったのが「会社の外で開かれた社交的な機会」。おそらく同僚が開いたちょっとしたパーティーのようなものだろうか。他に多かったが、「偶然、会社の外で会ったことがきっかけ」「ハッピーアワー」「お互いが遅い時間に勤務」の3つで、それぞれ12%を占めた。次いで「ランチ」の11%となっている。
恋愛関係に発展した場合、やっぱり付き合っていることは秘密にするのか? そうでもないようだ。半分以上が「オープンにしていた(している)」と述べている。それでも、「秘密にした(している)」も35%。3組に1組がこっそり付き合っていることになる。
業種はどうだろう? どの業種で社内恋愛の多いのか? 多かったのはレジャー・ホスピタリティで、平均を上回った。次いで、情報技術(IT)、金融・財務、ヘルスケア、プロフェッショナル・ビジネスサービス、と続く。
最後に、相手に求めること。恋愛感情と相手の仕事との関係はどうなのだろう? 26%が「デートをするかどうかの判断に、相手の仕事が影響する」と回答している。なお、「自分の会社の滞在時間が長すぎるので別れることになった」人は6%いた。このほか別れにつながった理由として、「給料が少なかった」「相手が自分の仕事が好きではなかった」という回答があったという。