Analog Devices(ADI)は、同社が提供するRF設計ツール「ADIsimRF」の新バージョン「ADIsimRF Version 1.7」を発表した。
同設計ツールは、同社Webサイトから無償提供されており、RFからデジタルまでの機能ブロックのすべての製品群に対応したソフトウェアで、設計者はADIのRFアンプからデータ・コンバータまでの全製品群から目的の製品を選んで、RFシグナル・チェーンをモデリングし、評価することができる。
新バージョンでは、ステージ間のインピーダンス不整合に関する計算機能を強化。これにより、2つの隣接したデバイスの出力インピーダンスと入力インピーダンスが異なる際に発生するミスマッチ・ロス(不整合による損失)を計算出来るようになった。
また、、I/Q変調器「ADRF6755」や、ドライバ・アンプ「ADL5324」、「ADL5321」、「ADL5320」などの最新RF製品が追加されたほか、カスケード(直列)接続でのゲイン、ノイズ・フィギュア(雑音指数)、第3次インターセプト・ポイント(IP3)、1dB利得圧縮ポイント(P1dB)、回路全体の消費電力といったRFシグナル・チェーンにおいて重要なパラメータを算出することができるようになった。
さらに、ADIのRF製品やデータ・コンバータ製品の情報も多数組み込まれ、プルダウン・メニューでそれらを簡単に選択できるようになったほか、部品の選択に役立つデバイス・テーブルも用意されたという。