Ruby - A Programmer's Best Friend

RubyコミニティからRuby 2.0系の最新安定版リリースとなる「Ruby 2.0.0-p0」が公開された。Ruby 2.0系は、これまで開発されてきた1.9系の次期メジャーアップグレードバージョン。Ruby 2.0.0-p0ではRubyへの要求の多様化、大規模化に対応するための様々な新機能が追加されているという。

Ruby 2.0.0-p0は、Ruby 2.0系初の安定版リリース。24日のリリースは、Rubyがちょうど20年前の1993年2月24日に登場したことに由来している。Ruby 2.0.0では、言語コア機能や組み込みライブラリ、デバッグ周りに多様な新機能が追加されており、性能改善も実施されている。

言語コア機能ではAPI設計に新しい柔軟性をもたせるキーワード引数の導入やクラス拡張にModule#prependの提供などが、組み込みライブラリでは無限の遅延ストリームとしてEnumerable#lazy/Enumertor::Lazyや非同期例外を安全にハンドリングするAPIの提供などが、デバッグサポートとしてDTraceのサポートの追加やトレースAPIであるTracePointの改善などが実施されている。また、その他にもbitmap markingによるGC最適化やメソッドディスパッチによるVM最適化など性能の改善も施されている。

なお、Ruby 2.0.0はRuby 1.9との互換性を考慮して設計されており、1.9から2.0への移行は1.8から1.9の移行時よりもインパクトは少ないとしている。