JPCERT コーディネーションセンターは、「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」を最新版にアップデートするよう注意喚起している。
対象となっている製品とバージョンは、「Adobe Reader XI (11.0.01) およびそれ以前」、「Adobe Reader X (10.1.5) およびそれ以前」、「Adobe Reader 9.5.3 およびそれ以前」、「Adobe Acrobat XI (11.0.01) およびそれ以前」、「Adobe Acrobat X (10.1.5) およびそれ以前」、「Adobe Acrobat 9.5.3 およびそれ以前」。複数の脆弱性があり、遠隔の第三者が細工したPDFファイルなどをユーザーに開かせることでAdobe ReaderやAcrobatを不正終了させたり、ユーザーのPC上で任意のコードを実行させたりする可能性がある。アドビ システムズによれば、この脆弱性を使用した標的型攻撃が確認されているとのこと。
こうした危険を回避するため、同製品について、アドビ システムズが提供する対策済みの最新バージョンへアップデートすることが推奨されている。Adobe ReaderおよびAcrobatを起動させた後、メニューの「ヘルプ(H)」より「アップデートの有無をチェック(U)」をクリックすることで更新することができる。ソフト内メニューからの更新が不可能な場合は、同社のWebページより最新版をダウンロードできる。