ドワンゴおよびニワンゴは、両社が運営する動画サービス「niconico」において、クリエイターの創作活動やコラボレーションを支援する制度「クリエイター奨励プログラム」がニコニコ静画に全面対応したことを発表した。
「クリエイター奨励プログラム」は、投稿作品の人気などに応じて、クリエイターに奨励金が贈られるプログラム。投稿作品自体の人気度に応じて算出される「作品奨励金」と、投稿作品に影響を受けた"子作品"の人気度に応じて算出される「子ども手当」の2種類が用意され、奨励金は、現金またはニコニコポイントで受け取ることができる。これまで、同プログラムに全面対応していたのは動画作品のみで、ニコニコ静画(イラスト、ニコニコ漫画、スクロール漫画)の作品は「子ども手当」のみ対応となっていた。今後は、ニコニコ静画の作品についても、全面的に奨励プログラムの対象として登録することが可能となる。
また、奨励金について、現状は投稿者アカウントを持つクリエイターのみが受け取る仕組みとなっているが、4月からは投稿者が指定したアカウントのユーザー(クリエイター)も、任意の割合で奨励金を受け取ることができるように仕様変更される。これにより、複数のクリエイターと制作したコラボレーション作品についても、奨励金の分配がスムーズに行えるようになるという。
なお、これまで同プログラムで支払われてきた奨励金の総額(集計期間:2011年12月分~2012年9月分)は3億336万8,632円。奨励金を受け取ったユーザーの総数は3,973名で、支払額別に集計したユーザー数は、100万円~499万円が56名、500万円~999万円が4名、1,000万円以上の奨励金を受け取ったユーザーは3名となっている。ちなみに、奨励金額が年間20万円を超えるユーザーを対象に、確定申告用資料が印刷可能となったということだ。