2月19日の米NASDAQ市場で米Googleの株価が初めて800ドルを突破した。一時807ドルまで上昇、終値は806.85ドルだった。

Google株は昨年10月、5年ぶりに700ドル台に乗ったものの、取引時間中に2012年第3四半期(7-9月)決算の暫定版が公になるトラブルの影響で下落。しかし近年同社が打ち出していたモバイル戦略の成果が現れており、増収増益だった2012年第4四半期(10-12月)決算においてモバイル広告が堅調だったことから今月に入って800ドルに近づいていた。15日に9to5Googleが「Googleが直営小売店を米国で展開する計画を進めている」と報じたのが大きな話題を呼び、またMobile World Congress 2013開催(2月25日-28日)に向けてAndroid端末の新製品発表が予想されているのもGoogle株上昇の追い風となっている。

2004年8月の上場からこれまでのGoogle株の推移。2007年後半に700ドルを突破したが、米金融危機の影響で低迷し、リーマンショック直後には250ドルを下回り、ふたたび700ドルを超えるのに5年を要した