富士通とNECは19日、日本とフィリピン、香港、マレーシア、シンガポールを結ぶ、総延長約7,800kmの大容量光海底ケーブルシステム「Asia Submarine-cable Express」(ASE)の当初予定していた全ての区間の建設を完了したと発表した。
同システムは、NTTコミュニケーションズ、フィリピン・ロング・ディスタンス・テレフォン・カンパニー(フィリピン)、テレコム・マレーシア・ブルハド(マレーシア)、スターハブ・リミティッド(シンガポール)より、2011年1月に受注したもの。
NECが海底機器(海底ケーブル、海底中継装置、OADM分岐装置)、海底監視装置と給電装置を、富士通が波長多重伝送端局装置とネットワーク監視装置を供給した。
富士通によると、ASEは、最新の40Gbpsデジタルコヒーレント伝送技術を適用し、アジア各国におけるインターネットデータの増加や、スマートデバイスの急激な普及にともなうデータ通信の大容量化にも十分対応しうる通信容量を確保しているという。
同システムは、2012年8月に建設を完了し、すでにサービスを開始している日本、フィリピン、マレーシア、シンガポール間に加え、今回の香港への接続をもって、アジアの主要都市を結ぶ大容量(40Gbps、最大15Tbps)の海底ケーブルシステムとして、NTTコミュニケーションズをはじめとする通信事業者のサービスに活用される。