NECラーニング株式会社は18日、インターネットを利用した英語スピーキングテストOPIc(Oral Proficiency Interview-computer)の提供を2013年4月から開始すると発表した。受験料は1名につき、9,800円(税別)となっている。試験会場は東京のみとなっており、こちらは全国に順次拡大していくとしている。
OPIcは、全米外国語教育協会ACTFLが、ACTFL公認評価者と受験者が1対1でインタビューを行い、英語によるコミュニケーション能力を判定するスピーキングテストOPI(Oral Proficiency Interview)を、受験しやすいiBT(Internet Based Test)形式で実施できるように2007年に開発したもの。
英語の語彙力や文法の知識を測定するだけでなく、実際の業務や生活の中でどれだけ効果的かつ適切に駆使できるかを測定することができる。
世界40ヶ国以上で導入されており、特に国を挙げて英語力向上に取り組む韓国では、サムスンなどの大手企業をはじめ1,300社以上の企業で新卒採用や人事評価などに利用され、2012年の受験者数は24万人にのぼっている。
同社はOPIcのアジア地域での販売権を持つ韓国サムスングループのCREDU社と提携、日本での独占販売権を獲得し、OPIcの提供を2013年4月から開始する。
NECラーニング 代表取締役執行役員社長 萩原卓氏は発表会で登壇し、「韓国のサムスンを例にあげると、語学教育が非常に熱心で、入社時に一定のレベルの英語力がないと入社できないといった指標の一つとして利用されている」と他国での利用例を紹介し、「日本でもサムスンのような良い所を取り入れて、グローバルで活躍できるコミュニケーション力を身につけられるようOPIcを活かしていきたい」と強調した。
同社は企業、大学、官公庁などへの販売を行うとともに、語学学校や研修ベンダーとの連携や協業を推進しながらOPIcテストセンターの増設、拡張を図り、個人への販売展開も予定している。同社は、今後3年間で10万人の受験者数を目指し、そのうちNECグループ全体でも2割を占めたいとしており、受験者数を拡大していくとしている。