日本IBMは、専門家の知見とスキルを実装することでコンピューティング資源をあらかじめ最適に統合し、計画から導入、運用までの作業を簡素化する「エキスパート・インテグレーテッド・システム」において、IBMのプロセッサ「POWER7+」を採用したクラウド向けシステム「IBM PureApplication System W1700(以下、W1700)」の提供を2月28日から開始すると発表した。
本製品は、サーバ資源にPOWER7+搭載サーバを採用したクラウド・システムで、1プロセッサ・コア当たり最大20台の仮想サーバが稼働できる。
製品に採用されている仮想化技術 PowerVMは、サーバ仮想化をハードウェアによって実現しており、セキュリティ上の脆弱性が一度も報告されていない。セキュリティが高く、高い集約率を実現するため、1台に多数の仮想サーバが稼働し、ネットワーク経由でサービスを提供するクラウド・システムに適した基盤となっている。
また、ビッグデータの高速分析(データウェアハウス)向けに最適化されたエキスパート・インテグレーテッド・システムにおいて、既存モデルに対し3倍の分析処理スピードを実現した新ハイエンド・モデル「IBM PureData System for Analytics N2001(以下、N2001)」を追加し、2月1日から提供を開始している。
N2001は、Netezzaテクノロジーを基に、プロセッサ、メモリ、ハードディスク・ドライブ、そして圧縮データの解凍やデータベース処理を高速に行う集積回路の各種搭載ハードウェアの性能向上をはかり、トータルの分析処理スピードを既存モデルの3倍へ引き上げ、さらに、1ラック当たりのユーザーデータ領域を既存モデルの1.5倍に拡張することで、スピードと容量の両面を強化し、今後のビッグデータ分析ニーズに応える。