Texas Instruments(TI)は、4/6ビットのVID(Voltage Identification:電圧識別)インタフェースを搭載した電力管理コントローラ「LM10011」を発表した。

同製品は、POL(Point-of-Load)レギュレータと共に動作し、消費電力に対して最適化されたDSP「C6000」、およびマルチコアDSP「KeyStone」をはじめとしたVID対応の各種プロセッサのコア電圧(VCORE)の制御が可能なVIDコントローラで、同社の同期整流降圧型レギュレータ「LM21215(出力電流15A)」、「TPS56221(出力電流25A)」などのフィードバックノードを備えたPOLレギュレータ製品とともに使用できるほか、電源の立ち上げ時に、ピン設定によって選択できる16種類の電流出力オプションにより、DSPをさまざまなVCORE電圧で立ち上げが可能であるため、より高い柔軟性と信頼性を持つシステムが実現できるとする。

また、C6000のVIDテーブルに完全準拠した1%のDC/DC出力電圧精度を有しているほか、入力電圧範囲は2.97V~5.5Vで、5Vおよび3.3Vのバス電圧に対応する。VIDフォーマットをピン設定で選択可能で、4ビットおよび6ビットのVIDパターンを実現しており、高精度を提供することから、カスタムのUVLO(電圧低下ロックアウト)をサポートできる。

なお、パッケージは3mm×3mm×0.8mmサイズの10ピンSON。価格は1000個受注時で0.6ドル。すでに量産出荷を開始している。

VIDインタフェース搭載の電力管理コントローラ「LM10011」